ケツァールの時々日記

米寿の母が胃癌になった!治った!の話から始めましょう

胃癌 その1

米寿の母が検査を受ける3ヶ月位前から夜空腹時胃が痛むと言っていた。

水を飲むと治まるとのことで、私は深刻に考えず、ふ~んと殆ど聞き流していた。

医者嫌いで、よほどの事がないと医者に行かない人である。

その彼女が、整形外科の定期通院で、主治医に自ら相談した。

8年前に転倒して大腿骨骨頭部を骨折し、人工関節置換術を受けている。定期的に通院して、週1服用の骨粗鬆症の薬を処方されていた。元は個人病院だったのが大きくなって、内科、外科、整形外科等いくつかの診療科を持つようになった病院である。救急指定病院にもなっており、複数の介護施設も経営している。整形外科の主治医に相談したら、内科に回してくれ、3日後の腹部超音波検査と胃の内視鏡検査の予約が決まったそうだ。

定期通院はいつもは私が運転する車で行くのだが、その時は、ひとりで行ってもらった。なぜかというと、私が入院中(これについては別に)で、身内である姉がその日は私に付かなければならなかったから。姉は母を病院に送り、その足で私が入院している病院に来た。母は整形外科、内科と回り、ひとりでタクシーで帰ったそうだ。

実はその1ヶ月前の通院時に相談しようかと母は言ったのだが、私がその日の午後に予定があった為、来月にしてと私は言ってしまった。もし、その後の進行の程度によっては、自分を責め続ける事になっただろう。

でも、その時に検査までしていたら、その後まもなくの米寿のお祝いを兼ねた、女学校まで暮した街への旅行はできなかっただろうから、結果としてはよかったのかもしれない。