入院して10日また洗濯物を取りに行こうかと考えていた日、病院から電話がありました。
「点滴が入らないので、中心静脈からの点滴にしたいので、同意をお願いしたい」
電話では
「お願いします」
と同意、病院に行き署名しました。
リスクもあるので同意が必要という事でした。
中心静脈栄養
と聞くと、忘れられない思い出があります。
昔、私がまだ30代だった頃、入院中の同僚のお見舞いに行った時の事です。
癌の末期で、すでに面会謝絶だったのですが、本人の希望で呼ばれたのでした。
彼女、悲しそうに
「中心静脈栄養になっちゃった」
大昔の事で、正確には覚えていないのですが、
中心静脈栄養は命の期限の最後の砦が破られた
的なニュアンスでした。
それから間もなく召されました。
40歳前後の若さでした。
母について言うと
点滴が入らない(そう言えば私も看護師が苦労していましたっけ)から、中心静脈にするということなので、延命治療には当たらないようです。
でも、このまま口から食べる事ができなかったら?
病院から深刻な状態と言われたわけではないのに、不安ばかりが募りました。
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