「看取り先生の遺言」
2000人以上を看取った、がん専門医の「往生伝」
友人が昨年暮れに貸してくれた本です。昨日2日かけて読み終わりました。
癌の治療について、ずいぶんと専門的な話が出てきますが、それはそれでなるほどと思います。
看取った多くの患者さんの話、御自身の癌の話、津波で亡くなったスタッフ(看護師)の話、山で遭難したボランティアの学生の話、胸に迫ります。
感想文の苦手な私なので、気の利いた事を書けません。
「死」「癌」「看取り」「在宅介護」等に興味関心のある方へお薦めします。
前職を辞めて次の職業の候補のひとつが「福祉」でした。
関連する資格をとり、福祉業界で仕事をしていましたので、胸に迫る度合いが強かったかもしれません。
それと身近な人達の事を思い出したから。
義兄(8年前68歳大腸癌で他界、在宅で家族が看取りました。)
亡くなる何日か前に、話をしに行った時、ろくな話ができませんでした。帰った後、「もう帰ったのか」と言っていたと聞きました。もっと話をしたかったらしいです。とても悔いが残っています。私が高校生の頃には、家に出入りしていて、可愛がってもらいましたので、思い出すと辛いです。仕事では、末期の方とお話しする機会もあって、いろいろ話ができたはずなのに、身内だと難しいですね。
父(81歳1年半の入院の末他界)
脳梗塞で入院、退院、再入院、胃ろう造設等々。折々の決断で別の対応をすべきだったのではないだろうか?判断の間違いで、寿命を縮めたのでは?等々考えます。
津波で亡くなった知人の事
母位の年齢でした。この年齢まで生きてきたのに、なんで津波で命を落とさなければならなかったのだろうか。神の計画?なんで?
(従弟は海沿いの職場だったのにその日たまたま内陸に出張で難をのがれました。逆のパターンで亡くなられた方もいます。)
去年58歳で亡くなった友人の事
彼女は信仰の支えがありました。この本の医師も臨床宗教師の重要性を説いています。
去年の一枚 里山いろいろ
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