母の訃報は、親しい人や近い親戚には電話で、それ以外の限られた人には欠礼葉書、寒中見舞いの形で知らせていました。
町内会には、年明けでもいいかな、と先延ばしにしていました。
ところが華道の関係者が、町内会の役員と知り合いで、情報が伝わってしまい、割に早い段階で町内会の役員から電話があったのです。
その人から近所に情報が伝わり、すぐ電話が来ました。
電話をいただいた時に、お悔やみを辞退してる旨お話しし、訪問をお断りしていました。
我が家はここに住んで60年余り、その近所の家の方も同じ位です。
何年か前、母は、その人の親御さんの訃報を聞き、お悔やみに行っているので、彼女、辞退を受けれられなかったのでしょう。
だから、事前の電話なしの突然の訪問だったのでしょう。
(人の気持ちより、自分の気持ちを優先するタイプの人とお見受けします。私、正直苦手です。あまり関わりたくない。私と同年代の人です。)
その時、私は、その日予定のない日だったので、入浴、洗髪をサボり、スッピン、寝間着ではないものの人前に出るのは少々恥ずかしいような恰好をしていました。
インターホンで応答してしまったので、出ないわけにはいきません。
高価そうな線香、高価そうなお茶、庭の柿をくださいました。
家の中に招き入れられる状態ではありませんので(洗濯物の家干し状態)、玄関先でしばらくお喋り、なかなか帰ってくれません。
柿は仏壇に供える分3個だけ頂戴しました。
(私、先日の術前検査で血中カリウム値が高かったので、生の野菜と果物が禁止なのです。せっかく頂いても、母に供えた後廃棄するしかありません)
あとから、
訪問客用のお土産セットがあったのに渡し忘れた事に気付きました。
あぁバカ!
四十九日の時にやはり何かお返しをしなければ。
母の訃報を知った町内会役員は次の日町内会からのお悔やみを届けてくださいました。
辞退するつもりだったのに、受け取ってしまった!
準備していた来訪者用お土産セットをお渡ししただけでした。
訃報を知った後、お花、お花券、香典等々送って下さる方がいて、ありがたいけれど、お返しの段取りをしなければなりません。
家族葬のデメリットのひとつなのでしょうね。
自分が死ぬ時、後始末をする人の手を煩わせないよう、準備しなければと、母の後始末をしながら、日々意を強くしているのです。
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