ケツァールの時々日記

米寿の母が胃癌になった!治った!の話から始めましょう

老いるという事・・今までできた事ができなくなる

私が夜まで外出していたある日の事

副食を作っておけば、ある物で自分で食べるので、夕食時私が不在でも大丈夫。味噌汁を作ったり、レンジでの温めもする。

ただこの日、台所に半分黒くなってカチカチのバターロールがあった。

本人曰く、

バターロールを温めようと、電子レンジに入れて「温め」のボタンを押した。自動的に止まると思っていたら止まらないので扉を開けたら焦げていた。

とのこと。

電子レンジを使う時は、いつも手動で時間をセットしているのに、なぜこの時は違ったのか?そしてそもそもなぜ電子レンジだったのか?

本人、トーストはオーブントースターでしかしたことがないのに。

丸い形のものは、私がホイルに包んで、オーブントースターの「フライ温め・300w」のダイヤルで15分セットすると、ふんわり焼きたてのようなパンになる。

母は、「美味しいね。どうするとこうなるの?」と毎回聞くので、毎回教えていたが、当然頭に残っていない。レンジやトースターの説明書もそばにあるが、当然見ない。電子レンジがトーストやパンの温めは向いていない理屈がわからないのは仕方がないが、とんでもない事をしかねない恐ろしさを感じた。

かつて母は、お赤飯を作る時、電子レンジはモチ米との相性が良いので、いつも電子レンジを使っていた。

昨年何かの行事でお赤飯を作ることになった時、いつも母が作っていたので、「お願い」と言ったら、「いつも私が作っていたの?どう作るのだっけ?」と、驚きの反応。

胃癌の手術で入院して以来、認知症状が進んだなあとは思っていたが、これもそのひとつだった。

そして今回も。

 

昨年13回忌をした父が、生前、心身ともに衰えてきて、それでも本人にできる事をしてもらっていたひとつが、コーヒーを淹れる(豆を挽いて、コーヒーメーカーに水と共にセットしスイッチon)事だった。それが、水だけでスイッチを入れたりする等、手順がわからなくなって、本人にできる事がひとつ減った。長年父の役割だったのに・・

 

よろしければ・・